2021年の元旦に書くことかと思いつつも、備忘録的に書いておきます。
2020年に初めてやったゲーム (実質エントリー)
『ジャストワン / Just One』
『グルームヘイヴン / Gloomhaven』
『ニューフロンティア / New Frontiers』
『エバーデール / Everdell』
『テラフォーミング・マーズ:動乱 / Terraforming Mars: Turmoil』
『犯人は踊る 放課後さいころ倶楽部エディション』
『Kauchuk / カウチャク』
『異世界ギルドマスターズ』
『地下迷宮と5つの部族 / Volltreffer』
『赤ずきんは眠らない 放課後さいころ倶楽部edition』
『ティーフェンタールの酒場 / Die Tavernen im Tiefen Thal』
『スカウト / Scout!』
『トゥキ / Tuki』
『フォールド・イット / Fold-it』
『ダイヤは誰の手に / Madam, Watchdog & Burglar』
『カロム / Carom』
『グルーム / Gloom』
『ベルズ / Bellz!』
『ザ・クルー / The Crew』
『ハダラ / Hadara』
『ファンタジーレルムズ / Fantasy Realms』
『メンバーズオンリー / Members Only』
『ポイントサラダ / Point Salad』
『ロビンソンクルーソー / Robinson Crusoe: Adventures on the Cursed Island』
『ダイアモンド / Diamonds: Second Edition』
『エコシステム / Ecosystem』
『マラカイボ / Maracaibo』
『イッツ ア ワンダフル ワールド / It's a Wonderful World』
『西フランク王国の聖騎士 / Paladins of the West Kingdom』
『昼ドラ川柳』
『チョコっと密輸 / Choco Smugglers』
『イスタンブール: コーヒーとお恵みを / Istanbul: Mocha & Baksheesh』
『たほいや / Ficitonary』
『ドラゴンイヤー17 / In the Year of the Dragon』
『アンダーウォーターシティーズ / Underwater Cities』
『ニューヨークズー / New York Zoo』
『コール トゥ アドベンチャー / Call to Adventures』
『ピクチャーズ / Pictures』
『勇者ヌルポコ』
『ハーベイシャス / Herbaceous』
『ニダヴェリア / Nidavellir』
『カラーオブパリ / Colors of Paris』
『ウェーブレングス / Wavelengths』
『花嫁が多すぎる』
『フラインゴブリン / Flyin’ Goblin』
『スピーディ ロール / Hedgehog Roll』
『マリポーサ / Mariposas』
『セット&マッチ / Set & Match』
『ふわふわのクリスマス』
『腹痛ガマン戦争』
『究極のカップ麺』
『マウンテンキング / In the hall of mountain king』
『ハラータウ / Halertau』
計53作品。
基本的に週イチでミープル (京都のボードゲームカフェ Cafe Meeple) に行ってる割にはプレイ数が多いかなぁと。
ちなみに赤文字11作品は自分が所有していない作品。
橙色10作品はミープルに一時期置いたけど持ち帰った作品。
残りは自分で所有してミープルに現在置いてある作品です。
...という事は42作品も買ったのか。積んでないゲームだけでも(苦笑)
それではベスト3の発表...は最後に行うとして。
環境に合わなかった作品
『グルームヘイヴン / Gloomhaven』
『ロビンソンクルーソー / Robinson Crusoe: Adventures on the Cursed Island』
『ニューフロンティア / New Frontiers』
ゲームの出来不出来はともかく、私のプレイ環境に合わなかった作品です。
『グルームヘイヴン / Gloomhaven』はやり込めば面白くなるかも、という感触は得たものの、準備が面倒で処理が煩雑な点が嫌われ、ほぼ出してないです。
というか、常連がそれほどいないミープルでレガシーシステムは鬼門かなぁと。
『ロビンソンクルーソー / Robinson Crusoe: Adventures on the Cursed Island』もそうですが、協力ゲーの面子が揃わない点もウチの環境には合ってないのかも。
『ニューフロンティア / New Frontiers』は「『レース』(『レース・フォー・ザ・ギャラクシー / Race for the Galaxy』) の方が面白い」の一言で終わらされた (苦笑)
期待はずれだった作品
『テラフォーミング・マーズ:動乱 / Terraforming Mars: Turmoil』
『地下迷宮と5つの部族 / Volltreffer』
『ダイヤは誰の手に / Madam, Watchdog & Burglar』
『ファンタジーレルムズ / Fantasy Realms』
『エコシステム / Ecosystem』
『ニューヨークズー / New York Zoo』
『コール トゥ アドベンチャー / Call to Adventures』
『ハーベイシャス / Herbaceous』
『カラーオブパリ / Colors of Paris』
『マリポーサ / Mariposas』
期待していた割には微妙だった作品です。
『テラフォーミング・マーズ:動乱 / Terraforming Mars: Turmoil』の意図は分からなくもないです。
『コロニーズ / Colonies』までの拡張を少なく見積もっても300回以上 (2020年で50回以上。最もプレイしたゲームでした) するとさすがに飽きてきて。
カードの強さは完全に把握しているので (もちろん評価に個人差はあるでしょう) 、取捨選択や優先順位で悩む事はほとんどなく、カードの引きで勝敗が左右される印象です。
それでもブン回ったら (勝敗に関係なく) プレイしていて楽しいのですが、「『テラフォ』は7割運ゲー」というのが今の率直な個人的感覚です。
とは言え考える状況が無い訳でもなく、称号 / 褒章 の取得、盤面、何ラウンドで終わる / 終わらせる かの判断は必要なのですけども。
では判断する状況をどう増やしていくか。
『動乱 / Turmoil』では「環境を変化させる」ことで、判断を増やす意図があったと思われます。
「グローバルイベント」で環境の変化とそれに対応する時間を作り、「議会」でプレイヤーが干渉できる環境の変化を生み出す。構造的にはゲームのマンネリ化を防ぐ仕組みになっていると考えます。
ただ、この2つでゲームが面白くなるかは話が別で。
まず動乱の処理が結構面倒なのが微妙。
そして与党ボーナス (ある政党が与党になった時にトリガーするボーナス) が概ねタグ数を参照する点が問題で、基本的にプレイしたカード枚数が多ければ多いほどメリットを享受できるため、標準プロジェクトやイベントカードでTRを上昇させるメリットが下がり、ゲーム終了を早める行為が弱くなりました。
結果としてカードの引きがより重要となる訳で...
少なくとも京都のミープルとブレスピの2店舗では、ほぼ『動乱』拡張は入れないでプレイされているのが現状です。
『地下迷宮と5つの部族 / Volltreffer』『ダイヤは誰の手に / Madam, Watchdog & Burglar』はどちらもトリックテイキングゲームとして悪くない出来ではあるのですが、どちらも「ただトリックを取ればいい」訳ではなく、状況によってはいわゆる「お仕事」を強いられることがあり、達成感に乏しいゲームだという印象でした。
『コール トゥ アドベンチャー / Call to Adventures』は立身出世のテーマと、美麗なアートワーク、「ルーン (2面ダイス) を振る」点が斬新で期待してたのですけども...
誰かの3世代目のカードが4枚並んだ段階で終了トリガーが引かれるため、クエスト失敗のリスクが高く (その分だけカード枚数が減る ≒ 得点が減る) 、いかにリスクを減らしてクエストに挑戦するかが求められます。疑似ダイスゲーなのに。
また、反英雄カードが他人の足を引っ張る点がミープル店長に不評でして。個人的にも反英雄カードは収束性を悪化させる点が気になります。
40分程度で終わる作品なので重ゲーマーでない人が仲間内でワイワイやるには悪くないゲームだとは思いますが、店長が嫌いなゲームは基本的にプレイされる事はないので撤収しました。
『ハーベイシャス / Herbaceous』は手軽なセットコレクションで、ゲーム感覚としては『コロレット / Coloretto』に近く、アートワークが綺麗なのですが...
素点の付いている3種類のカードをコンプリートする行為が強いため、結果的に「1枚目のカードが素点の付いているカードでなければ場に出す」ルーチンをひたすら繰り返すゲームになっていました。
『カラーオブパリ / Colors of Paris』は、絵画を完成させるために
「絵の具を取る」「絵の具を混ぜる」「絵を塗る」
の3つのアクションと、それらのアクションを強化するアクションスペース、
他に「絵を取る」「他のアクションをコピーする」等があり、
それらのアクションスペースが0~3箇所とラウンド毎に変わるという、ちょっと変わったワーカープレイスメントなのですが...
1つの絵画を完成させるために必要な手数が多いため、「誰かが絵画を2つ完成させる」とゲーム終了という、非常に達成感の乏しいゲームでした。
しかも初プレイ時には「黒の絵の具が全体で5個以上できたらゲーム終了」という、もう一つの終了条件がトリガーされる始末。
恐らく2度とプレイする事はないでしょう。
『マリポーサ / Mariposas』は『ウイングスパン / Wingspan』のデザイナー&メーカーという事で期待度が高かった作品。オオカバマダラという渡りをする蝶のゲームで、プレイすると必然的に3世代目まで北上した後、4世代目に大急ぎで南下するというプロセスを辿る。
このテーマをゲームに落とし込んだデベロップは称賛に値すると思います。
ただ、ゲームが面白くなるかは話が別で。
要素を削ぎ落とせばカード2枚のうち1枚を選んでいき、一番航続距離を伸ばした人が勝ちという『水道管ゲーム / Water Works』なのですが、究極の『水道管ゲーム』とは言えしょせん『水道管ゲーム』だとも言えそうで。
『カラーオブパリ』もそうでしたが、ゲームに勝っても面白くなかったゲームは少なくとも合わないですね。
かなり面白かった作品 (実質ノミネート)
『ジャストワン / Just One』
『エバーデール / Everdell』
『犯人は踊る 放課後さいころ倶楽部エディション』
『赤ずきんは眠らない 放課後さいころ倶楽部edition』
『フォールド・イット / Fold-it』
『ベルズ / Bellz!』
『ハダラ / Hadara』
『ポイントサラダ / Point Salad』
『イッツ ア ワンダフル ワールド / It's a Wonderful World』
『西フランク王国の聖騎士 / Paladins of the West Kingdom』
『昼ドラ川柳』
『チョコっと密輸 / Choco Smugglers』
『たほいや / Ficitonary』
『アンダーウォーターシティーズ / Underwater Cities』
『ピクチャーズ / Pictures』
『勇者ヌルポコ』
『ニダヴェリア / Nidavellir』
『ウェーブレングス / Wavelengths』
『花嫁が多すぎる』
『フラインゴブリン / Flyin’ Goblin』
『セット&マッチ / Set & Match』
『ハラータウ / Halertau』
それまでどうかは正直覚えてませんが、個人的に面白かったと言える作品が53作品中22作品というのは相当多いです。たぶん。
『ハラータウ / Halertau』は相当面白いと感じたのですが、まだプレイ1回ではよく分からないので、評価は定まっていない状態です。
2020年、特に豊作だったと感じるのはパーティゲーム。
今までミープルだと『テレストレーション / Telestration』『ディクシット / DiXit』『私の世界の見方 / Wie ich die Welt sehe…』『適当なカンケイ / Qui Paire Gagne』辺りが定番だったのですが。
『ジャストワン / Just One』『ピクチャーズ / Pictures』『ウェーブレングス / Wavelengths』はパーティゲームの中でファーストチョイスになりうる作品だと思います。
絵心がなくて『テレストレーション』をするには億劫なプレイヤーに対して、今まで数々の解決策を盛り込んだ作品があったように思います。例えば『エセ芸術家ニューヨークへ行く / A Fake Artist Goes to New York』『ピクトマニア / Pictomania』のように線で表現するものや、『バルバロッサ / Barbarossa』のように粘土を使うゲーム。
『ピクチャーズ』はその中でも「描く」行為を排除して、基本的にはバラエティのある「組み合わせ」で表現させる... 写真を表現するのにも関わらず絵心が要求されない点で画期的だと思います。(紐だけは例外ですが)
反面、パズルゲームはそれほどでもなかった気がします。まぁ『メンタルブロック / Mental Block』が未プレイってのはあるのかもしれません。
『フォールド・イット / Fold-it』はリプレイ性が高いゲームとは言い難いものの、布を使ってパズルを作るってのは良い発想だと思います。
個人的にアクションゲームは割と鬼門で、購入してミープルに残ってる作品は『アイスクール / Ice Cool』『クラッシュアイスゲーム / Crash Ice Game』『イグルーポップ / Iglu Pop』『カヤナック / Kayanak』と何故か氷に関するゲームが多く、『メナラ / Menara』等の氷に関係のないゲームはほぼ撤収するハメになるのですが。
今年は『ベルズ / Bellz!』が確実に残ってくれそうです。BGGでは4人ベストですが、4色とも使って1色はお邪魔色として使用しての、3人プレイがベストだと思います。
『フラインゴブリン / Flyin’ Goblin』はカタパルトでミープルを箱の中に入れるゲーム。
やはり日常生活でやらない事をやるってのは非日常感があって非常に楽しい。
ただこのゲーム、ワーカープレイスメントのゲームでも無いのに (ある意味ワーカーを物理的にアクションスペースに放り込むゲームですがw) まずはワーカーを増やすことから始めるゲームで、30分で終わるかどうか怪しいという、思ったより時間の掛かるゲーム。だいたい途中から飽きてくるのがネックかも。
『セット&マッチ / Set & Match』 はおはじきゲーテニス版。
それ以上でもそれ以下でもない潔さ。箱のデカさが若干ビビる。
一応ダブルスも出来ますが、基本的には2人専用ゲー。
上達しないとサーブ権持ってるとダブルフォルト連発で不利という仕様なのもステキ。
恐らく国内産で山ほど出たであろう大喜利系ゲーム。どうしてもミープルで大喜利だと『私の世界の見方』がファーストチョイスで、メンバーによっては『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。 / Instant Propose』『ソクラテスラ ~キメラティック偉人バトル~』辺りが選ばれるのであまり出番は無いかもしれませんが、『昼ドラ川柳』『勇者ヌルポコ』は4人でも楽しめる大喜利系ゲームとして割と面白いと思います。
個人的に一番面白かったパーティゲームは『たほいや / Fictionary』
BGGにもちゃんとページが存在する、れっきとしたボードゲーム。
クイズゲームは山ほどありますし、嘘をつくゲームも山ほどありますが、
嘘をついても罪悪感に苛まれない、釣った喜びを純粋に楽しめるゲームってあまり無い気がします。
ある程度国語力が要求されるので一見さんへ気軽に出す訳がいかないのと、最低でも5人は欲しい点がネックですが、条件さえ整えばプレイする価値のあるゲームだと思います。
2020年は『放課後さいころ倶楽部』のBlue-Rayが発売された年でもありました。
(TV放送は前年)
残念ながら放送の影響でミープルに客が来る、といった事はほとんどありませんでしたが(苦笑) 、Blue-Rayの特典として付いていた『犯人は踊る』『赤ずきんは眠らない』のリメイクは本家より面白く、質はすこぶる高いものでした。
『犯人は踊る』は4版+放課後さいころ倶楽部バージョンの5種類ありますが、放課後さいころ倶楽部バージョンが一番面白いです。「犬」「少年」なんて要らんかったんや!
軽量級のゲームとして、外せないのが『ポイントサラダ / Point Salad』
シンプルなセットコレクションとしてはミープルのファーストチョイスになっています。
セットコレクションと言えば『ニダヴェリア / Nidavellir』も外せない作品。
セットコレクションと同時解決という個人的に好きな要素と、個人的に嫌いな競りゲーの要素でどっちに振れるか、正直あまり期待してなかったのですが。購入した理由は30-60分のゲームなのにも関わらずBGGで8.0という高評価だったこと。
セットコレクション要素はそこまで面白いという感じではなく、逆に競りは何かリソースを支払う訳ではなく、同時解決なので他のプレイヤーと競りで張り合う訳でもないので苦にならないという結果に。
そして盲点だったのが、このゲーム一番の肝で面白いのは、競りに使うコインを成長させるシステムだったこと。(最終的にはコインの数字も得点になります)
中量級なのに他に類を見ないゲームで、高評価も納得のゲームでした。
強いて欠点を挙げれば、一部の英雄の効果が分かりづらいところ (初プレイでは抜くことを推奨) 、 アートワークが日本人受けしないところ (何でドワーフやねんと) 、ほぼ3人専用ゲームなところ、テーマが「ドラゴン討伐隊の編成をするゲーム」という訳の分からないところ、くらいでしょうか。
2020年には甲乙つけがたいドラフトゲームが2作品。
今までドラフトゲーと言えば『世界の七不思議 / 7 Wonders』が定番でしたが、プレイ時間は30分程度とは言え、インストに同じくらい時間が掛かるのでミープルでは常連以外にはほぼ出さない作品。『あやつり人形 / Citadels』も基本的にゲーマー向けなので、あまり出さない作品でした。
少し前までなら、『ふたつの街の物語 / The Story of Two Cities』がたまに出るかなぁ、といった感じで。
『イッツ ア ワンダフル ワールド / It's a Wonderful World』『ハダラ / Hadara』共にインスト10分プレイ時間はインスト込みで1時間弱と、初めて来たお客さんにも出せる作品でリプレイ性も高く、しばしば連続でプレイされるという店側にとっても非常に有り難い作品。(私はただの常連ですが)
この時間と難易度のカテゴリーにはミープルだと『宝石の煌き / Splendor』『センチュリー:スパイスロード / Century: Spice Road』がありましたが、新たなる定番として定着しそうです。
恐らく一般受けするのは『イッツ ア ワンダフル ワールド』の方でしょうが、個人的には引き運に左右されがちなのとヘイトドラフト推奨のルールが若干好みから外れます。
よりユーロ的な『ハダラ』の方が個人的には好みです。
もちろん引き運 (特に紫カード) はあるのですが、ある程度戦略を能動的にやれますし、単純なパラメータ上げゲームのため、例えばこの画面だと「赤いカード1枚取ってれば金メダルが7点*2増えたのに」といったように反省点が明確になるため、リプレイ欲求が高くなるように思えます。
ベスト3に入れるか最後まで悩んだ作品です。
2020年に初めてやったゲーム ベスト3
ミープルの常連3人と店長にも回答してもらったのでまずそれを。
ウメ
3 『ピクチャーズ / Pictures』
2 『ハダラ / Hadara』
1 『アンダーウォーターシティーズ / Underwater Cities』
イナ
3 『ピクチャーズ / Pictures』
2 『西フランク王国の聖騎士 / Paladins of the West Kingdom』
1 『アンダーウォーターシティーズ / Underwater Cities』
3 『ナヴェガドール / Navegador』
2 『アンダーウォーターシティーズ / Underwater Cities』
1 『主計将校 / Quartermaster General』
ミープル店長
3 『ブルゴーニュ:ダイスゲーム / The Castles of Burgundy: The Dice Game』
1 『ニダヴェリア / Nidavellir』
で、私のベスト3ですが。
3 『西フランク王国の聖騎士 / Paladins of the West Kingdom』
個人的にワーカープレイスメントってあんま好きじゃないんですよ。
何故だか自分でもよく分かってなかったんですが、以前『ボードゲーム数寄語り』で円卓Pが「ワーカープレイスメントはダッチオークションである」的な発言をしていてなるほどなぁと。
競りゲーが好きではない事は自覚していて、『モダンアート / Modern Art』なんかはプレイする時は嫌々やってますし、『ベガス / Vegas』は競りとは言わずにエリアマジョリティと呼ばれるかもしれませんが、見方を変えればダイス目に左右されるとは言え、どのお札を取るかという競りの行為に他なりません。
基本的にみんなが右を向けば左を向きたくなる捻くれた人間なんで、「張り合う」行為は嫌いなんですよね。
なので、ワーカープレイスメントのゲームは個人的な好みから基本的に外れるのかなと。
ただ、競りゲーでも一概に好みから外れるとは言い切れず。例えば『ノイシュバンシュタイン城 / Castle of Mad King Ludwig』は競りがメインですが、個人的にベスト10に入るくらい好きなゲームです。競りゲーですが「張り合う」行為はありませんから。『アグリコラ / Agricola』の職業や少進歩であれこれ考えるのは嫌いじゃないです。(大抵はドラフト終わったら夢破れる苦行の開始ですが)
『西フランク王国の聖騎士 / Paladins of the West Kingdom』購入した動機は
「ワーカープレイスメントでも、個人ボードにアクションスペースがあるなら、競り合わなくてもいいから好みに合うんじゃないか?」
という問いがあったからです。
共通ボードにもワーカーを置くこともありますが、メインは個人ボード。
毎ラウンドワーカーが6個補給され、アクションするとワーカーが減るけど、減る個数を少なくしたり、たまにワーカーが帰ってきたりして、リソースをどう運用するかに頭を悩ませるゲームは私にとって大ヒットでした。
2 『エバーデール / Everdell』
個人的にワーカープレイスメントってあんま好きじゃないんですよ。(前フリ)
『エバーデール / Everdell』を購入した動機は、コンポーネントとアートワークの素晴らしさもさることながら、
「ワーカープレイスメントでも、カードプレイが主でワーカープレイスメントが従なら、競り合いの重要度が下がるから好みに合うんじゃないか?」
という問いがあったからです。
何だかんだ言って先手番が最初に強いアクションスペースを使えること、コミがカード1枚と薄いこと、カードの引きにかなり左右される面はあります。
ただ、カードの引きに左右されるという事は先手番の優位がそれほどでも無いことと同義ですし、ワーカープレイスメントなのにラウンドという概念すら無いので、ワーカープレイスメントにありがちなスタートプレイヤー争いとも無縁。
何より、春の段階でカードを1枚もプレイできずに「もう終ったかも」と半ば諦めがちでプレイしてても意外と何とかなったり、秋になるとワーカーでリソースを得るよりはいかにカードを揃えて得点の入るアクションスペースに置くことが重要になったりと、ワーカープレイスメントなのに競りな要素が大分薄まる点が好み。
まぁ一番の好みな点はコンボゲーなところなんですけども。
欠点としてはシステムの構造上カードをフルユニークにできないため、カードの種類がそれほど多くはなく、強度のリプレイ性があるかと言われると怪しいところ。まぁ個人的には『グラスロード / Glass Road』同様、このくらいの底の深さが丁度いいんですけども。
1 『アンダーウォーターシティーズ / Underwater Cities』
個人的にワーカープレイスメントってあんま好きじゃないんですよ。(まだ言う)
『アンダーウォーターシティーズ / Underwater Cities』を購入した動機は、BGGでの評価が高いこと、『ボードゲーム数寄語り』での紹介を聞いたこともさることながら、
「ワーカープレイスメントでも、プレイヤーによってアクションスペースの重要度が変わるなら、競り合う確率も下がるから好みに合うんじゃないか?」
という問いがあったからです。
このゲーム最大の特徴は、「アクションスペースにワーカーを置いたとき、その色に合ったカードだけが効果を発揮してプレイできる」点です。
(ちなみに画像にある、黒 / 水色 / 紫 の謎のタイルがワーカー)
例えば、一番左の橙色のアクションスペースは「科学 / 鉄鋼 / 海藻」が得られるアクションスペース (通称「石葦木」) ですが、同時にプレイするカードが橙色でなければカードの効果は発揮されません。(結果として1枚捨てることになります)
じゃぁ赤色のアクションスペースとカードで妥協するか? といった辺りが非常に悩ましいゲームです。
個人的にダウンタイムが長いゲームは、自身が考え込むことは少ない (自分がそう感じてないだけかもしれません) 分、待ち時間が長くなるのであまり好きではないのですが、このゲームに関しては長考することが何度かありました。考えることが多い分、他のプレイヤーが考えている時間が待ち時間になりにくいんですよね。 (もちろん程度にもよります)
そして何よりコンボゲー (以下略)
何だかんだ言って拡大再生産のワーカープレイスメントゲームですから、序盤は資源がもらえるアクションスペースが、後半は資源を消費して得点化するアクションスペースに人気が集まり、スペシャルカードが貰えるアクションスペースは常に人気します。
ただ、概ね他の色でも代替が効きますし (もちろん強弱はあります) 、手番争いはありますけど、手番順に影響する連合トラック2つ上げるアクションスペースが絶対ではない (カードでも上がる) ですし、3人プレイで3番手が続いても十分勝ち目はあります (厳しいのは間違いないですが)。
強いて欠点を挙げれば、カードの効果はフルユニークなものの、カード名とイラストの使いまわしがとても多く、カード名やイラストだけでは判別が付かないところ。
第一世代の橙色の《建設用生体重機 / Biomech Construction Crew》なんて3枚ありますし、赤色と緑色にも1枚あります。中には条件がまるで違うカードでも同じカード名とイラストが使われるケースも。
煩雑度は上がりますが、拡張を入れた方が良い作品です。基本は個人秘書が同じ能力ですが、拡張ではバラエティが出ますし、多少の強弱はありますが「この秘書なら勝ち目は無い」ほどの差はありません。何より基本のペラペラな個人ボードではなく、しっかりとした厚紙のボードが付いてるので、基本のゲームをする時でも拡張のボードを使った方が良いです。
以上、2020年に初めてやったゲーム ベスト3でした。
来年もやるか保証はしかねます。(1万字超えた)