キューブドラフトの最大の魅力は、通常のドラフトとは全く異なるカード・プールを体験できることにある。すべてのカードが強力でピックに困るようなカード・プールや、色や稀少度が偏ったカード・プールなど、楽しみ方は自由である。多様なエキスパンションのカードが混ざる場合が多いため、普通にプレイしていては遭遇できないような変わったシナジーが見つかるといった面白さもある。
M;TG Wiki キューブドラフト
ということで、久々のたまやん会M;tG cube draftのreport。
正直cube draftは実際のプレイよりこのパックでどれをドラフトするか?ってな辺りが楽しいんですが...画像ないんで完成デッキのみの紹介で。
主なルールは
15枚のパック*3枚のドラフト
皇帝戦
将軍や皇帝の位置はドラフト後、デッキ構築の前に行う
影響範囲 (レンジ) は将軍も皇帝も2
「クリーチャー配置ルール」は取らず、プレイヤーの前に各戦場があるとみなし、味方の隣の戦場へは毎ラウンド移動することができる。
- 移動した場合、クリーチャーをタップする
- 速攻持ちはクリーチャーをタップせずに移動する(場に出たターンで攻撃はできない)
- 防衛持ちは場に出たターンには移動できない
通常の選択マリガンの代わりに「開始時の手札から好きな枚数をライブラリーのボトムに置き、同じ枚数カードを引く」ことができるローカルルールを採用。
その他のルールは基本的に第6版のものを使用
今回は全て将軍でした。
1回目のドラフトは初手《トーラックへの賛歌 / Hymm to Tourach》で黒メインを志向していたのですが、除去もマトモなクリーチャーも引けず、結局サブ候補だった白青の2色デッキに。
...いやー、今見ても酷いデッキだ(苦笑)
除去が《剣を鋤に / Swords to Plowshares(4E)》《カタストロフィ/ Catastrophe(USG)》《一連の消失 / String of Disappearances(MH1)》《火+氷 / Fire + Ice(APC)》なのはまだいいとして、
(《火》が《夢ツグミ / Dream Thrush(INV)》で土地を変換してようやく打てるのはさておき)
殴れるクリーチャーがほぼ《カルシダーム / Calciderm(PLC)》《全能なる者アルカニス / Arcanis the Omnipotent(ONS)》のみ。
(《アルカニス》が殴るクリーチャーか?というのはさておき)
回避能力のあるクリーチャーも《夢ツグミ》2枚と《風案内のエイヴン / Aven Wind Guide(AKH)》のみ。
(《夢ツグミ》が殴るクリーチャーか?というのはさておき)
どうやっても勝てるデッキではありません本当にありがとうございました。
1st DECK
《全能なる者アルカニス / Arcanis the Omnipotent(ONS)》
《風案内のエイヴン / Aven Wind Guide(AKH)》
《巻物の君、あざみ / Azami, Lady of Scrolls(CHK)》
《カルシダーム / Calciderm(PLC)》
《呪い捕らえ / Cursecatcher(SHM)》
《夢ツグミ / Dream Thrush(INV)》2
《オレスコスの探険者 / Oreskos Explorer(BBD)》
《魂の管理人 / Soul Warden(EXO)》
《呪文探求者 / Spellseeker(BBD)》
《時間の名人 / Temporal Adept(UDS)》
《波止場の潜入者 / Wharf Infiltrator(EMN)》
12 Creatures
《黒の万力 / Black Vise(4ED)》
《カタストロフィ/ Catastrophe(USG)》
《敬虔な命令 / Devout Decree(M20)》
《友なる石 / Fellwar Stone(4ED)》
《火+氷 / Fire + Ice(APC)》
《否定の力 / Force of Negation(MH1)》
《ギルド球 / Guild Globe(WAR)》
《精神石 / Mind Stone(WTH)》
《一連の消失 / String of Disappearances(MH1)》
《剣を鋤に / Swords to Plowshares(4E)》
10 Spells
《島 / Island》10
《神秘の僧院 / Mystic Monastery(KTC)》
《平地 / Plains》 7
18 Lands
40 Cards
1戦目は《夢ツグミ》出して《火+氷》打って《呪文探求者 / Spellseeker(BBD)》で《剣を鋤に》引っ張ってきて…とかやっているうちにkipに押し込まれたんで《カタストロフィ》でクリーチャーを一掃したものの、さしたる後続も出てこず簡単に押し込まれる。
2戦目初手に土地3枚あるものの、除去はなく苦しくなりそう。
…そうだ、どうせこのデッキって勝てる要素は初手に《黒の万力 / Black Vise(4ED)》置く以外ないんだからと7枚全交換。
すると、いたよ《黒の万力》w
《黒の万力》だけで8点削って、後は《夢ツグミ》出して《火+氷》打って《呪文探求者》で《剣を鋤に》引っ張ってきて…と1戦目とほぼ同じ動きをするも、今度はtom皇帝からの援軍と《風案内のエイヴン》でkipを落としたところで相手投了。
さすが《黒の万力》。Free Three Boltと呼ばれるだけの事はあるわ。
2回目のドラフトは1回目の反省を踏まえて、ちゃんとクリーチャー取ろうと決意。
緑が好きなジャイとたまやんが2つ3つ下家だったんで、ある程度緑掻き集められるんじゃね?と初手に《鉄葉のチャンピオン / Steel Leaf Champion(DOM)》をピック。正直この環境では初手級のカードかと言われると怪しいのだけども。
2手目に至っては緑のカードが一枚しかなかったからって《訓練されたアーモドン / Trained Armodon(TMP)》をピックですよ!(苦笑)
2パック目の初手に《巻物棚 / Scroll Rack(TMP)》をピックし、その後《悪魔の教示者 / Demonic Tutor(3ED)》《不死の援護者、ヤヘンニ / Yahenni, Undying Partisan(AER)》《巻きつき蛇 / Winding Constrictor(AER)》とピックして、こりゃ緑黒かなぁと思ってたら、5手目に何故か入ってる《土地税 / Land Tax(4E)》…
うーん、さすがに白は確定だよなぁ。
《突撃の地鳴り / Seismic Assault(EXO)》が回ってくるという事もなく、緑白で組むことに。
2nd DECK
《死儀礼のシャーマン / Deathrite Shaman(RTR)》
《叫び回る亡霊 / Keening Apparition(RTR)》
《ラノワールの幻想家 / Llanowar Visionary(M21)》
《花粉光のドルイド / Pollenbright Druid(WAR)》
《クァーサルの群れ魔道士 / Qasali Pridemage(ARB)》
《ラノワールの使者ロフェロス / Rofellos, Llanowar Emissary(UDS)》
《ルートワラ / Rootwalla(TMP》
《シルバーグレイド峡谷の精霊 / Silverglade Elemental(MMQ)》
《スカイウェイの狙撃者 / Skyway Sniper(M21)》
《収穫の魂 / Soul of the Harvest(JMP)》
《鉄葉のチャンピオン / Steel Leaf Champion(DOM)》
《陽景学院の師匠 / Sunscape Master(INV)》
《訓練されたアーモドン / Trained Armodon(TMP)》
《トリュフ嗅ぎ / Trufflesnout(M21)》
《ウェザーシード・ツリーフォーク / Weatherseed Treefolk(UDS)》
14 Creatures
《金切るときの声 / Battle Screech(JUD)》
《花の絨毯 / Carpet of Flowers(USG》
《活力のカルトーシュ / Cartouche of Strength(AKH)》
《土地税 / Land Tax(4E)》
《樫の力 / Might of Oaks(ULG)》
《巻物棚 / Scroll Rack(TMP)》
《真面目な捧げ物 / Solemn Offering(BBD)》
《自然発生 / Spontaneous Generation(MMQ)》
8 Spells
《森 / Forest》10
《平地 / Plains》8
18 Lands
40 Cards
デッキ組んでる時には「大したコンボもない、つまんねーデッキだなぁ」とか思ってましたね。《土地税》《巻物棚》と並べば実質毎ラウンド4ドローのコンボになるのですけども。
1ターン目に《土地税》を出す。
直後、相手将軍のtomに《摘出 / Extract(ODY)》で《巻物棚》を抜かれる(苦笑)
2ターン目《土地税》で土地3枚+《花粉光のドルイド / Pollenbright Druid(WAR)》。
3ターン目《土地税》で土地3枚+《死儀礼のシャーマン / Deathrite Shaman(RTR)》。
4ターン目《土地税》で土地3枚+《死儀礼のシャーマン》でマナを出して手札十枚の《自然発生 / Spontaneous Generation(MMQ)》! (1/1の苗木トークン10体)。
5ターン目《土地税》で土地3枚+苗木10体&ドルイドで攻撃。通った苗木に《樫の力》!
tom将軍陥落。
…うわ、楽しいw
苗木トークンはレンジが通るようになったジャイの《ゴブリンの鎖回し / Goblin Chainwhirler(DOM)》で一掃されるも、後から出てきた《金切るときの声 / Battle Screech(JUD)》の1/1鳥トークン4体が《陽景学院の師匠 / Sunscape Master(INV)》で3/3に強化され、1体は《濃霧の層 / Fog Bank(USG)》でブロックされるも9点本体*2。
皇帝のたまやん、ようやく沼を引いて6マナ起動での《破滅的な行為 / Pernicious Deed(APC)》で一掃するも、こちらは土地を限界近くまで圧縮していたため、直後に手札から《シルバーグレイド峡谷の精霊 / Silverglade Elemental(MMQ)》《ウェザーシード・ツリーフォーク / Weatherseed Treefolk(UDS)》《スカイウェイの狙撃者 / Skyway Sniper(M21)》がこんにちは。
《土地税》TUEEEE! (知ってた)
基本的に一回ドラフトしたデッキは2戦行うんですが、もう1戦が長引くともう1回ドラフト出来ないかもしれないという事で、このデッキでは1戦で終わらせることに。
俺はもうデッキ堪能したんで宜しいですわよ?
3回目のドラフト初手には強いカードがなく、変わったカードとしては《地獄の番人 / Hell's Caretaker(LEG)》があるくらいで。
Hell's Caretaker / 地獄の番人 (3)(黒)
クリーチャー — ホラー(Horror)
(T),クリーチャーを1体、生け贄に捧げる:あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。この能力は、あなたのアップキープの間にのみ起動できる。1/1
このカード知らなかったんですけど、テキスト読んで「ああこれはアップキープに《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare(EXO)》が発動するクリーチャーか」と理解。個人的に《繰り返す悪夢》ってM;tGのカードの中でもベスト5に入るくらい好きなカードでして。エグソダスのカードリストが公開されたその日に《適者生存 / Survival of the Fittest(EXO)》とのコンボデッキ...後に「ナイトメア・サバイバル」と呼ばれるデッキを組んだのも良い思い出。
コイツを活かすには、もちろん《適者生存》が引ければ一番いいんですけど、他にも大型クリーチャーとそれを墓地に落とすカード、187クリーチャーや生贄を確保するトークン生成カード辺りが欲しいところ。《地獄の番人》自体が脆いんで、それを守るカードか墓地から引っ張ってくるカードも欲しい。
...まぁ、それを満たすようなカードってcubeじゃそれほど集まらない訳で。
てな事を考えてたにせよ、3手目の《髑髏の占い師 / Augur of Skulls(FUT)》はともかく、2手目の《療養所の骸骨 / Sanitarium Skeleton(M20)》は穿ち過ぎだ(苦笑)
3rd DECK
《髑髏の占い師 / Augur of Skulls(FUT)》
《骨砕き / Bone Shredder(ULG)》
《邪悪な双子 / Evil Twin(ISD)》
《墓地の司令官 / Graveyard Marshal(M19)》
《地獄の番人 / Hell's Caretaker(LEG)》
《邪悪な貴族 / Malevolent Noble(ELD)》
《無法の騎士 / Marauding Knight(INV)》
《超越者 / Overtaker(MMQ)》
《ワタリガラスの使い魔 / Raven Familiar(ULG)》
《療養所の骸骨 / Sanitarium Skeleton(M20)》
《センギアの吸血鬼 / Sengir Vampire(4ED)》
《ジュワー島のスフィンクス / Sphinx of Jwar Isle(ZEN)》
《秘本綴じのリッチ / Tomebound Lich(M20)》
《波止場の用心棒 / Waterfront Bouncer(MMQ)》
《萎縮した卑劣漢 / Withered Wretch(LGN)》
《不可思議 / Wonder(JUD)》
16 Creatures
《転覆 / Capsize(TMP)》
《対抗呪文 / Counterspell(6ED)》
《ダイアモンドの万華鏡 / Diamond Kaleidoscope(VIS)》
《神秘の合流点 / Mystic Confluence(BBD)》
《密輸人の回転翼機 / Smuggler's Copter(KLD)》
《呪文嵌め / Spell Snare(BBD)》
《天才のひらめき / Stroke of Genius(USG)》
《ウル=ゴーレムの目 / Ur-Golem's Eye(DST)》
8 Spells
《島 / Island》9
《流砂 / Quicksand(VIS)》
《沼 / Swamp》7
《興隆する湿地帯 / Thriving Moor(JMP)》
18 Lands
42 Cards
《神秘の合流点 / Mystic Confluence(BBD)》《密輸人の回転翼機 / Smuggler's Copter(KLD)》は実質クリーチャーカードなんで、クリーチャーの数自体は揃ってるし、長期戦になればほぼこれ一枚でシャットアウトできる《転覆 / Capsize(TMP)》も引いてきたんだけども。
直接的なクリーチャー除去が《骨砕き / Bone Shredder(ULG)》のみってのが心許ない。
まぁ《邪悪な双子 / Evil Twin(ISD)》とか、《超越者 / Overtaker(MMQ)》+《邪悪な貴族 / Malevolent Noble(ELD)》とか、搦め手はいくつかあるのだけれど、マナが掛かったり起動まで時間が掛かったり。しかもクリーチャーのコンボなんで脆さが気になるところ。
あと、どう考えても《ダイアモンドの万華鏡 / Diamond Kaleidoscope(VIS)》は要らないな(苦笑)
1戦目は《波止場の用心棒 / Waterfront Bouncer(MMQ)》《秘本綴じのリッチ / Tomebound Lich(M20)》と展開したところにkipの《セファリッドの女帝ラワン / Llawan, Cephalid Empress(TOR)》が出てきて悶絶するも、直後に《骨砕き》をトップデックして事なきを得る。
その後は《波止場の用心棒》で《療養所の骸骨》を毎ラウンド捨て、tom皇帝の《ネクラタル / Nekrataal(VIS)》を戻し、すぐさま場に出して貰っての繰り返しで勝利。
...《療養所の骸骨》、何気に役に立ったw
まぁ2枚コンボでようやく1戦目にピックしていた《時間の名人 / Temporal Adept(UDS)》と同じことやってるというのはさておき。
2戦目は《萎縮した卑劣漢 / Withered Wretch(LGN)》《墓地の司令官 / Graveyard Marshal(M19)》と展開した後は《波止場の用心棒》で《骨砕き》を使いまわして勝利。
いやー、直接的な除去が心許ないと思ってたけど、他の人間も引けてなかったのな。
《地獄の番人》を活用すべくデッキを組んでたけど、結局《波止場の用心棒》+《骨砕き》コンボのデッキだったとさ。