機上の九龍

The kowloon on an aeroplane

@Meeple 181209

やったゲームは

  1. テラフォーミング・マーズ 拡張 / Terraforming Mars Expansion』
  2. 『知略悪略 / Mit List und Tücke』New!
  3. 『カヤナック / Kayanak』New!
  4. 『死盤遊戯 / Boardgame of Death』New!
  5. 『イニシュ / Inis
  6. 『きらめく財宝 / Funkelschatz』New!
  7. 『すずめ雀 / Suzume-Jong』

 

テラフォーミング・マーズ 拡張 / Terraforming Mars Expansion』

1-5 players.

長くなるので後回し。

 

『知略悪略 / Mit List und Tücke』

こちらも長くなるので『テラフォ』の前に。

 

『死盤遊戯 / Boardgame of Death』

2-4 players.

イナさんウメさん。画像なし。

第3回グループSNE公募ゲームコンテスト入選作。1~2回目の作品が割とアレだったんで正直あんまり期待してはいなかったんだけども。

デッキビルディング系のゲームで、敵を倒せばカード1枚と手札上限もしくは攻撃力を底上げするコンボ能力が上がり、負ければデッキ圧縮ができるという『ロビンソン漂流記 / Friday』に似たシステム。

『ロビンソン漂流記』同様、「課題をクリアしたらそのカードを上自分のデッキに入れる」んだけど、負けた時のデッキ圧縮が「そのラウンドで使ったカードを何枚でも除外できる」ってのが割と大胆。その代わり山札が枯れたら2回に1回はゴミカードが入ってくるんで、デッキ圧縮しまくるとその影響も高くなるって辺りきちんとフィードバックが効いている。

第1回の作品は煮詰まってない、第2回の作品は悪くはないんだけど大味という印象だったのとは違い、なるほど考えられてるなーとは思う。

思うんだけど、面白いかというとまた話は別ってのが難しい所デ。まぁ『ドミニオン / Dominion』はもとよりそのクローンもあまり好みじゃないってのはあるんだろうけど。ひとつルール間違ってやってたってのは...あんまり関係なさそう。

『ロビンソン漂流記』なら初期手札からしたら到底倒せる気がしないラスボスを倒せちゃったりする辺りに達成感があるんだけど、なまじフィードバックが効いてるせいかラスボスそんなに強い感もない(実際どうかはともかく)し、1人用ゲームじゃないから強くしていく過程を伸ばすとゲーム時間も長くなっちゃう。たぶんこのゲームはこうにしかならん感じはある。

 

...『遊戯王』的にHP等を1,000倍にすりゃ多少印象変わったのかもw

 

『カヤナック / Kayanak』

2-4 players.

同面子。1999年青ポーン作品。

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穴開けて移動禁止エリア置かれた段階で詰むわー、何これクソゲーじゃんと思ってた俺が悪かった(苦笑) 実際のルールは穴の上も通れるんだとかで。

アクションゲームだけど何かテクニックが必要という訳でもないし、戦略性もほとんど無い。紙に穴を空けるという微妙に背徳感のある行為と、周りに穴空けたのに移動が出たり、大量に魚が釣れたりといった運要素多めゲーム。

何回もやるようなゲームじゃないけど、あんまり頭使わないゲームがあってもいいじゃないかな。正しいルールでやってみない事にはだけど。

というか単純に紙に棒で穴を空ける、磁石で鉄の玉を釣るって行為が非日常なだけにそれだけで十分楽しい

 

『イニシュ / Inis

2-4 players, BGG best 4 players.

同面子。

4人ベストなゲームだけど、他に「言語依存アリ」「ゲーマーズゲーム」「殴り合い苦手な人には不向き」「広いテーブルが必要」という数多の条件があるので何度も立てるのを挫折した(というかこの日も1回挫折)ゲーム。

ということで無理矢理3人で立ててみた。

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2ヶ月前に1回プレイしたっきり、しかも半分寝ながらのプレイだったんでインストが覚束ないことこの上なく。正直スマンカッタ。

3人プレイだと紛争を伴わない移動が「探索」しかないので、1つの地域に複数のプレイヤーの氏族が存在する状況がほぼ出ない(叙事詩カード絡みなら可能)んで微妙。やっぱコレは4人専用ゲーだな。

ゲームはイナさんが支配した「鉄鉱山」から毎ラウンド戦闘仕掛けられるという嫌がらせプレイに為す術ないまま聖域5箇所でリーチ掛けられたものの、何とか支配地域5箇所にした上こっちもリーチ。クランだったため勝ち。

 

『きらめく財宝 / Funkelschatz』

2-4 players.

ウメさんイシカワさん。

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こっちは2018年の青ポーン受賞作品。

見栄えのするコンポーネントに加えて至ってシンプルなルール。結構期待してたんだけど、実際プレイしてみると意外と地味

リング1つ取り除いて落ちる宝石は3~6個程度。各プレイヤーは取り除く前に自分の分前となる色を選ぶので、大抵は0~2個の範囲に収まっちゃう。それをチマチマ集める感じのゲーム。接戦にはなりそうなんだけど。

...手番1回につき2個リング取り除けば派手になるんじゃないかなw

というか、『死盤遊戯』のコメントといい、何か今は射幸心煽られたいテンションなのかしら(苦笑)

 

『すずめ雀 / Suzume-Jong』

2-5 players.

同面子。

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相変わらず勝てねーわー(苦笑)

この日はイシカワさんが無双。

 

『知略悪略 / Mit List und Tücke』

4-6 players.

イナさんウメさんマツダさんスズキさん。

「メイフォローのトリックテイキングゲームで~」という感じでインストしたら「そんなんあるんや」的なことを言われたけど、いやいやマストフォローという単語がある時点でそれ以外もあるって事だし、メイフォローという単語がある時点で(以下略

と言ってもミープルにあるトリックテイキングゲームでマストフォローじゃないのって、フォロー自体が存在しない『ハーフパイント・ヒーローズ / Half-Pint Heroes』とマストノットフォローの『彼女のカレラRSトリックテイキングゲーム / My favorite carrera RS Trick Taking Game』しか無いんですけども。

youtu.be

hal99さんの動画にもあるように(9:28辺り)、『ハットトリック / Hattrick』『シュティッヒルン / Sticheln』なんかもメイフォローのトリックテイキング。まぁ全部デザイナーがKlaus Paleschなんですがねw

この3作品ともメビウスさんが輸入してたらしいんだけど、『ハットトリック』『シュティッヒルン』はAmigo製品なので比較的入手できた(過去形)ものの、『知略悪略』はBerliner Spielkarten(初めて聞いた)だったためか再販もされず入手困難だった...とのこと。

それを円卓Pがなんか上手いことやって再販にこぎつけたらしい。

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ルール自体はゲーム買う前(というか再販が決まる前)から知ってたんだけど、どうやったらいいのかいまいちピンと来てなかった。

  • 4スート(色が4種類)、1~21まで(6人の場合。4人なら14まで、5人なら2色が18、残り2色が17まで)を配り切る

  •  メイフォロー(初めに出したカードと同じ色を出さなくてもいい

  •  ただし、4色目は出せない

  • リードカラー(初めに出した色)が一番強い
  •  一番強いカード(リードカラーの最大カード)を出したプレイヤーが場に出したカードの中から半分(端数切り上げ)を取り、一番弱いカード(リードカラー以外の最小カード)を出したプレイヤーが残りの半分を取る
  • 一番弱いカードを出したプレイヤーがリードプレイヤー(初めにカードを出すプレイヤー)になる

こんな感じで基本的には14枚出し終わったら1ラウンド終了。これを3ラウンド。

そして例外2つ。

  • 全てリードカラーだった場合は、残りの半分はゲームから除外し、一番強いカードを出したプレイヤーがリードプレイヤーになる
  • 4色目しか出せない場合、強制的にラウンドが終了(場に出たカードは除外)して得点計算に入る

得点計算は取ったトリックによって決まり、

  • 1色=0点
  • 2色=2色を掛け算(黃5赤3なら15点)
  • 3色=数の多い2色を掛けて、数の少ない3色目で割る。端数切り捨て(黄5赤3青2なら7点)
  • 4色=4色目を引き取った段階で、どの2色で割るかを決める。
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やる前から分かってたことがひとつだけあって。コレ正直ミープル向きじゃないよねと(苦笑)

常連集まったら重ゲーが好まれるし、かと言ってフリーの客だとこういう地味なゲームよりも分かりやすかったり派手なゲームの方が好まれる。

 

やってみて分かったことは、このゲーム地味だけどちゃんと面白い。というか渋い

2色までならカード集めれば集めるほど点数が入るので、トリック取りたい系のゲーム。ただし3色以上なら勘弁な、だけど3色目が1枚なら許容範囲。負けるとトリックを取らされるんだけど、それが集めてる2色なら稼げる上にリードプレイヤーになれてウハウハ。

一応メイフォローのゲームなんだけど、トリックを取らされないようにと考えると、たとえ数字が小さくてもリードカラーをフォローさえすればトリック取らずに済む。結果的に意外とフォローされることに。しかし全てのプレイヤーがフォローすると、一番強いカードを出したプレイヤーが1色を確保した挙げ句にリードまで取ることになる。

そして、誰かが得点を稼ぎまくったら当然ながら「あいつに3・4色目を引き取らせないと...」ってな状況になり、陰謀渦巻く展開に。まさに知略悪略。

 

残念ながら何人かは最後までピンと来てなかったみたいだけど、リードプレイヤーと最後のプレイヤーが有利、2番手が不利なのはマストフォローのトリックテイキングと同様だし、とりあえずフォローしとけばリスクは回避できる。もちろんフォローできればの話だけどw

そこから先に一歩進めば、いかに自分の有利な条件で引き取らされるか。いかに不利な条件で他人がリードを取らされる状況を作るか。最後のプレイヤーが有利なのだから、いかに下家がリードを取りたくなるような状況を作るか。そのために最善のカードは何で、何を温存するのが上策か。

こういう駆け引きを口三味線でするのもまたボードゲームの楽しさの1つだけど、それをカード1枚プレイするだけで出来うる、ってのは中々いいゲームなんじゃなかろうか。

結論としては、個人的にはかなり好みなゲーム。ヘビーローテーションはさすがに無理だけど、『トゥーアンリミテッド / Unlimited Fugo』同様、ゲーム勘ありそうなお客さんが来たら出したいゲームの1つにはなりそう。

今後の課題は何人プレイがベストかを探ることかな。4スートなんで4人だと完全に色分担決まる事があったりで微妙な気はする。5~6人プレイだと取らされるリスクにかなり差があるんで、ハイリスクの方が面白いなら6人プレイってな感じかしら。今のところ5人ベストっぽい印象はある。

 

テラフォーミング・マーズ 拡張 / Terraforming Mars Expansion』

1-5 players.

1戦目はイナさんウメさんマツダさん。4番手。

金星+ヘラスマップ+プレリュード入り。

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プレリュードが入ったことで、企業評価も変わりつつある感じ。

基本的には速攻系の企業、初期資産が多い企業が強くなり、生産力を高める企業が弱くなりそうな。

この中だと元々微妙な【ヴァイロン VIRON】はさらに微妙に。【ロビンソン産業 / ROBINSON INDUSTRIES】は前回使って「1Rチタン上げは強いけど」ってな感じ。初期資源が多く、TR上昇カードの多くはイベントカードなので【IC】は評価上げ、と言いたいところだけど建材タグの割合が下がってるのでトントンくらい。そして都市が無料どころかキャッシュバックで付いてくる【タルシス】も微妙に評価が上がった印象。

企業だけだと【IC】を選びたい所だけど...

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プロジェクトカードが《ダイモス落とし / Deimos Down》以外が微妙でうーんこの。

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プレリュードカードもイマイチ。

建材タグのプロジェクトにロクなものが無いので企業は【タルシス】一択。

となると《BIOSPHERE SUPPORT》(MC生産-1,植物生産+2)は相性良さそう。もう1枚は消去法で《POLAR INDUSTRIES》。チタン2取れれば隕石も落としやすくなるし。

プロジェクトは木星ワンちゃんで。科学タグ引くかどうかだけど...って、コレ毎回やる悪いパターンだな(苦笑)

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てな風に思ってたのに、イナさんがプレリュードで都市配置してあっさりチタン2取られるとゆー。そんなカードもあるのね...むしろ無い方がおかしいか。

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結局9Rで決着。プレリュード入って長丁場になり過ぎないのは悪くないんだけど、個人的にはもうちょっと長くプレイしたいなぁ。評価数が少ないんで表記してないけど、BGGでPRELUDEを9人中6人が3人ベスト、スレッドには「プレリュードカードを4枚のうち2枚使うんじゃなくて、3枚中1枚使った方が良くね?」という意見があったりってのも頷ける。

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イナさんがカードブン回しまくり、ウメさんは称号を独占し...と、さすがにこりゃ勝てんなーと思ってたんだけど、蓋を開けてみれば83点でイナさんに2点差のトップ。

いやまー勝つには勝ったんだけど、マツダさんの《捕食獣 / Predetor》がイナさんの《成層圏の鳥 / Stratospheric Birds》を2匹喰ったり、ウメさんが「ラウンド決着を少しでも早めるため」と地球政府で酸素濃度8%にしなかったり、イナさんが俺よりウメさんを警戒してたため都市で俺の方に2点入る所に緑地配置したりと、かなり助けられての勝利。

そこまでしてもらってようやく差し切れたのも、何気にTR40あったこと、盤面で結構点数稼げた(緑地産出する地域をメインにした)ことは下地としてあるかなぁ。

何にせよ、久々に勝ったわー(苦笑) あんま勝った気はしないけど。


2戦目は同メンツ+スズキさん。

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ロクな企業が無い(苦笑)

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ただ、プロジェクトカードは相当強い。

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さらに、プレリュードカードも《IO RESEARCH OUTPOST》《DONATION》(+21MC)と良い感じ。これで企業が【サターンシステムズ / SATURN SYSTEMS】か【フォボログ / PHOBOLOG】ならほぼ勝ちなんだがw

悩んだ末に、科学タグ欲しさに【インヴェントリックス / INVENTRIX】を選択。

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ゲームは【トールゲート / THORGATE】を選択したスズキさんが基本プロジェクトも絡めて電力上げまくった上に【電送師】の称号を取り、《水分解プラント / Water Splitting Plant》で起動しまり。温度もガンガン上がり海洋もバンバン配置され6Rであっという間にゲームエンド。いやいや早すぎるわ(苦笑)

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回り方自体はかなり良く、木星タグで結構稼いでるんだけど

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イナさんに10点差の2位。これ称号の【外縁入植者】をちゃんと取ってれば同点になってるよなぁ。やらかした。

て言うかそもそも『テラフォーミング・マーズ』5人でやるゲームじゃない感あるけど、プレリュード入れたらさらにそれが助長されるなぁ。こういうゲームもアリって言えばアリだけど、少なくとも地球政府でグローバルパラメータ1つ上げるルールはあってもなしでもどっちでもイケるくらいにはなりそう。