機上の九龍

The kowloon on an aeroplane

先月のARENA 220701-220731(Ladder)

33-34と先月同様1つの負け越し。

なのはスタンダードに限った時の話。

青緑魔技ではそこそこ勝ったものの、デルバーテンポは結局負け越し。ラダーじゃ通用しないよなぁと思いつつ使ってみた3色上陸では案の定勝てず。

白青魔技は吸血鬼デッキ以外の3戦がコントロールと当たって、手も足も出ませんでした。しかも吸血鬼デッキもお相手のミスで勝ちを拾ったので、実質0-4。

魔技デッキは基本的に《クラリオンのスピリット》《輝かしい聖騎士、エーデリン》などのトークンでの横並びを足して《レオニンの光写し》の魔技で全体強化を掛けて爆発的な攻撃力を叩き出すデッキですが、《クラリオンのスピリット》を有効に使うとなると1ターンに2枚呪文を使うこととなり、クリーチャーとソーサリーの数を考えれば構えるのが難しく、《輝かしい聖騎士、エーデリン》は少なくとも1体はアタックできる状況を作らなければなりません。

なので、構造的に「マナを使い切って手札も使い切る」戦い方を強いられます。相手の動きが緩ければ4-5ターンで手札を使い切る頃には十分倒しきれる爆発力があるのが強みですが、強化が爆発的な反面1ターン限りなため、《弱者粉砕》や、特に《食肉鍵虐殺事件》といったタフネス2以下を倒せるAoEが致命的に刺さります。

 

ここが『ナヤルーン』や『アゾリウス巨匠』デッキと違って環境から駆逐された原因かなぁと。

 

手札を使い切るという点ではナヤルーンも同様ですが、タフネスが上がるため《食肉鍵虐殺事件》が刺さることは少なく、キャントリップや墓地から手札に戻る《無常の神》のおかげでAoEに多少耐性が付きますし、ライフの削り合いでは《樹海の自然主義者》《持続のルーン》の絆魂が強みを発揮します。

アゾリウス巨匠はそもそも1-2体のクリーチャーを出して《とんずら》や除去などを構える構造なため、AoEにある程度耐性があります。

 

なので、魔技デッキが環境であまり見なくなった頃を見計らって最近使わず、アゾリウス巨匠のように構えるタイプの『デルバーテンポ』『青緑魔技』を使ってた訳です。まぁ青緑魔技と言っても魔技を持ってるのは《龍護りの精鋭》だけですけども。

 

特に白単へのメタカードだった《厳しい試験管》が刺さりにくい環境になったため《照光の巨匠》へ差し替えてみましたが、構造が変わった訳でもないので案の定なんとかなりませんでした。最近ほとんど見ませんし、残念ながらラダーでは駆逐されたとみて良いかもしれません。

 

黒緑コントロールは「『Hidetsugu Shot』のコンボ要素とピン刺しの除去を入れ替えたらひょっとしたらそこそこ勝てるんじゃね?」という期待から作ってみました。

version1では5-2、若干の修正を加えてからは5-0と予想以上の好成績で「ひょっとしたら6割くらい行ける?」と一瞬思ったものの、

その後は負けが込んで最終的には12-13と負け越し。

白単と白黒には勝ててますが、自分の使ってるデッキが軒並み白単に勝てている事を考えると、環境から駆逐されそうな気配があるためこのメリットは下がりそうです。

コントロール同志だとネタを仕込んでる分だけ分が悪く、《選別の儀式》は「メタカードを入れるとメタ相手に当たらない」Arenaあるあるでナヤルーンや金床と遭遇せずで手札に腐る場合が多かったように思います。

まぁそもそもナヤルーンも金床も最近数を減らしてるようには見えますが。一時期は10戦したら3戦はナヤルーンだったのに。

 

という事で、ラダーで使いたいデッキが見つからないなーと思ってたところに

youtu.be

この動画を見まして。スタンダードじゃなくてエクスプローラーのデッキなんですが。

デッキリスト見た瞬間「こいつはヤベー奴だ」なと。4kill余裕が全然伊達じゃない。

で、ヤベーと感じたのに加えて、《戦慄衆の秘儀術師》《棘平原の危険》平地が1枚だけ入ってるのがよく分からなくて。特に《戦慄衆の秘儀術師》は4枚積んでも良いくらいデッキとは相性が良さそうなだけに。

 

6割くらいは勝てそうだなーという事で早速ワイルド切ってデッキを組むことに。《恩寵の重装歩兵》は何か4枚づつ売ってた中に入ってるんで既にコンプリート。

使ったレアワイルドは《神々の思し召し》《損魂魔道士》各3枚と《感動的な眺望所》4枚だったかな。ショックランドは何に使ったか覚えてないけどいつの間にか4枚作ってたとゆー。

アンコモンは《第10管区の軍団兵》《無謀な怒り》《暴力の激励》で10枚。

 

1回bot回した後にヒストリックのランクマッチでプレイ。

結果は8-2(1不戦勝)と上々の成績。

早速動画のコメント欄にその旨を書きこんだ後、若干の違和感を抱いて動画のタイトルをよく見てようやく気づく。

 

エクスプローラーのデッキ使ってヒストリックで対戦しとるやんけ(苦笑)

 

いやまースタンダードのデッキでレガシーとかヴィンテージとか出ても問題ないように、適正ではあると言えばあるんですが...

 

で、この後ミープル行く予定だったんですが、急遽親戚が来るとかで取りやめて自宅に留まることに。

時間が余ったんで何しようか考えてるうちに

こんだけ勝てるんなら後100戦したらミシック到達するんじゃね?」と思いついてしまい、とりあえず後100戦してみることに。

ちゃんとエクスプローラーで対戦することも考えたんですが、折角なんでヒストリックのままプレイ。

計105戦。つまり残り95戦で本当にミシック初到達してしまいました。

勝率こそ70%にまで下がったものの、勝率60%あればTier1筆頭になるような環境での勝率70%。しかも10戦20戦の成績ではなく、105戦しての成績なんで誤差はかなり少ないはず。加えてエクスプローラーリーガルのデッキをヒストリックに持ち込んでのもの。

 

...えー何これ相当強くね?

 

ぶっちゃけプレイングに関してはお世辞にも上手いとは言えない人間が使って、ってのもありますし、

エクスプローラーはおろかヒストリックでの対戦も初めてだったんで、どのデッキもほぼ初対面。たとえば18戦目のこのお相手だと、エルフデッキは昔から存在しますし、スタンダード落ちしたカードでもカンパニーこと《集合した中隊》くらい有名なら知ってます。しかしデッキ構成やどのくらい爆発力があるかとかは知らないという、ほぼ手探りの状態でした。

当然勝率もある程度は目減りしてるハズなのに7割ですからね。

まぁこの試合は返しで12点叩き出して勝ったんですけども。お相手攻撃してきても凌がれるのは分かってたでしょうし、恐らく《神々の思し召し》構えてるのも分かってたと思われます。

逆に《ゴブリンの女看守》《ガイアの祝福》くらい古いカードなら大体分かるんですけどね。どのカードが再録されてるかは知りませんけども。

ちなみにお相手のデッキはダメージを1枚切削に置き換える《受難の天使》と《ガイアの祝福》のライブラリー修復効果で、ほぼダメージを無効化するデッキでした。ええ負けましたとも。

Heroicのスペル間違ってるのはともかく、デッキの手応えがありすぎました。

使ってみて分かったことは、このデッキメチャクチャバランス良いですね。

必須パーツ4枚なのは当然ですが、《戦慄衆の秘儀術師》《暴力の激励》といった「回ったら強い」カードは控えめで、タップインランドもギリ許容できる範囲。《損魂魔道士》が若干微妙な感はありましたが、1マナクリーチャーだとより安定性を欠く《賢い光術師》くらいしか思いつかないんで、まぁこんなものなのかなと。

ミラーマッチ1回も無かったのは恐らくエクスプローラーのデッキをヒストリックで使ってるからなんでしょう。後100戦くらいしてまだ7割勝てるのであれば話題にもなるでしょうから、今のうちに使っておこうかな、と思いましたね。

ちなみに青黒と赤青に分が悪かったです。

赤青はほぼ魔技デッキで、火力てんこ盛りだと2-8くらいに相当不利が付きそうです。フェニックスだと多少マシにはなりそうですが。

青黒はLO、ローグ、コントロール2つ。

LOは即死コンボを決められて負け。こないだトスキさんの動画で見たわこのコンボ...

ちゃんとクリーチャーを処理してれば勝てた試合でした。

その他のデッキは手札破壊やプッシュこと《致命的なひと押し》でクリーチャーを抜かれ、時間が掛かってる間にマナが溜まってAoEでした。青赤よりは絶望的ではないですが、手札破壊と除去の両面でクリーチャーに対処されるので、やはり分は悪そうです。

 

RankMatch Total 105-66