やったゲームは
- 『ドクタービーカー / Dr.Beaker』New!
- 『エスカレーション / Escalation』
- 『ふたつの街の物語:キャピタルズ / Between Two Cities: Capitals』New!
- 『テラフォーミング・マーズ / Terraforming Mars』
- 『バッティング / Crossing』
- 『ハゲタカのえじき / Hol's der Geier』
- 『ダイスシティ / Dice City』
- 『ラミーキューブ / Rummikub』
- 『ドルンター・ドルーバー / Drunter & Drüber』
この日はイエサブで予約していた『テラフォーミング・マーズ / Terraforming Mars』を引き取りに行った(というかあんな記事書いてるのに持ってなかったとゆー)ついでに『ふたつの街の物語:キャピタルズ / Between Two Cities: Capitals』を買ってミープルへ。
で、家まで『テラフォ』を持って帰り、カードをスキャナーで取り込んで盆辺りに記事書き直そうかなぁなんて思ってたら...
PC買い替えた後全く起動して無かったスキャナーは発売から10年以上前のもので、ドライバーがVistaまでにしか対応してなかったためかうんともすんとも言わず。新しいスキャナー買わなきゃだなこりゃ。余計な出費がー。
『ドクタービーカー / Dr.Beaker』
2-4 players.
ウメさん、初見のお客さん。
ルパンさん達が『ストーンエイジ / Stone Age』やってたんで、それが終わるまでの場繋ぎ。
パズルゲーとして面白いかなーと思ってたんだけど...
いや、やってる事は新しくていい感じ。ただ、正直操作性(と言っていいのか)が割とイラッと来るのと、みんなビーカーに視線が集中するからあまり一緒にプレイしてる感が薄い。まだ『ナインタイル / Nine Tiles』だとそこまで視野が狭くならないんだけど。
『エスカレーション / Escalation』
2-6 players.
同面子。さらなる時間調整。
『ノイ / Neu』よりは考える、程度の軽いゲームで出しやすいと言えば出しやすい。
13をpassで受け流したら帰ってきたりして、3人だとちょっとゲーム性上がるなぁ。
『ふたつの街の物語:キャピタルズ / Between Two Cities: Capitals』
1-7 players.
同面子+ルパンさんイナさんニールさんマツダさん。
長話がお好きでない方は飛ばした方がいいかも(苦笑)
結論としては、基本には基本の、拡張には拡張の良さがある良いゲーム。
このゲーム、隣との協力ゲームなので席順が超重要。なので席順を決めるカードが基本セットには無駄に15枚もあって、今回は「最近見た映画のタイトル(あいうえお順)」ってのが出る。
これをみんなが思い出すまでに5分くらい掛かる(苦笑)
みんなちゃんと映画見てるのなー。俺なんて即決で『君の名は』だったのに。今年見た映画ってそれ以外だと『バーフバリ 伝説誕生』しか無いですよ。
で、一応『ふたつ街』の拡張買って来たのはいいんですけど、正直言ってやる機会そんなに無いと思ってたんですよ。ボードゲームの拡張版って基本的には
基本がベスト
ex.『ノイシュヴァンシュタイン城 / Castle of Mad King Ludwig』『ポーション・エクスプロージョン / Portion Explosion』『アグリコラ / Agricola』
拡張入れてこそのゲーム
ex.『キング・オブ・トーキョー / King of Tokyo』『十二季節の魔法使い / Seasons』『レース・フォー・ザ・ギャラクシー / Race for the Galaxy』
基本には基本の、拡張には拡張の良さがあるゲーム
ex. 『アンドールの伝説 / Legends of Andor』
※あくまで個人の感想です。
この3種類に分類出来ると思うんですよ。正直3つめはあんま思いつかないんですけど。
折角なんで映画の話に絡めると、拡張版って映画の「ディレクターズ・カット版」と共通する点があると思うんですね。
『木根さんの1人でキネマ』 5巻 p34-35 アサイ 白泉社
映画の監督がボードゲームではデザイナーであり、プロデューサーがデベロッパーであるという名称の違いはあれど、作家性を押し出す者と商業性を重視する者とで綱引きが行われるという共通点があると思われます。実際どうかは知りません。
で、拡張って概ねデベロップの段階で切られた要素を再復活させたものが多いと思われます。実際どうかは知(ry
要するに、拡張 ≒ ディレクターズ・カットであると。(実際には拡張もデベロップされてるでしょうけど)
ここまでは個人的な妄想で、ここからは個人的な趣向も加わりますけど、基本がベストのゲームって概ね「ルールが多くてデベロップで切られた」傾向にあり、拡張込みがベストなのは「コンポーネントが多くてデベロップで切られた」傾向にあると思うんですよね。『キング・オブ・トーキョー』はルールも増えてるので例外ですけども。
個人的にはタイルプレイスメントのゲーム、『ノイシュヴァンシュタイン城』はともかく、『ふたつ街』と同様軽さがウリの『クィーンドミノ / Queendomino』もルールが増えつつ内容が案外だったので(BGGでは『キングドミノ / Kingdomino』と同じ7.4評価)、拡張版は正直期待出来ずにいたんですよ。
じゃぁ何で買ったかってぇと。
ぶっちゃけ都市トークン目当てですw
なので、ルパンさんが「折角買ったんだからやろうよ」と言ってくれても正直あまり気乗りしなかったんですけども。もう一つの理由として、初見のお客さんが恐らく基本も未プレイだったんでイキナリ拡張入りで大丈夫かなぁという懸念もあり。
で、ルール確認したイシカワさんに聞いたら「大丈夫じゃないですかね?」という返事が。まぁ拡張ルール込みでも45分程度のゲームだから、フツーに1時間級のゲームよりは簡単かな、と折れてやることに。
若干ルールが難しいと戸惑ってたみたいですけど、その後で『テラフォーミング・マーズ』2回目をプレイしてたくらいなんで杞憂だったのかなぁ。
増えた要素は3つ。「初期地形」「公共施設(特殊施設)」「2種類セットの連結マジョリティ」。初期地形は『キング・オブ・トーキョー』で言うところの進化カードのような個性が(多少)出るんで問題ナシ。残り2つは実質ルール増えてる上に後者は個人的に好きじゃないマジョリティってのはどうかなーという懸念が。
で、実際やってみて...
ああ、これは面白いわ。相当面白い。
ルールが増え、プレイ時間が伸びた弊害は確実にある。とは言え元々が同時解決アクションなんでダウンタイムがそれほど伸びる訳でもなく、個人的にマジョリティ争いや競りゲーが嫌いなのは所謂「勝者の呪い / winner's curse」を避けたいからで、あくまでマジョリティが一要素の範囲に収まってるなら別の対応がし易いんであまり問題にならない感じ。(そもそも基本でも工場の得点はマジョリティだし)
そして一番重要なのが、選択肢と選択する基準は増えても、選択する機会が増えた訳ではないこと...「タイルを2枚ドラフトして左右に1枚ずつ置く」のは変わらないことだと考えます。これが『クイーンドミノ』だと「徴税人コマ」「ドラゴン火吹き」といった選択する機会が増え、これが煩雑さに繋がってると思うんですよね。もちろん選択するのがゲームの面白さですから、面白さも増すのですが。
結論は最初にも書きましたが、基本には基本の、拡張には拡張の良さがある。それこそ基本派と拡張派で戦争が起きるくらい、後は好みの問題となるクオリティじゃないでしょうか。久々に良い意味で読みが外れたゲームでした。
ゲームはイナさんとの街が工場マジョリティ4*6と酒場21点、オフィス/酒場マジョリティ2位5点が効いてトップの89点
マツダさんとの街が住宅5*9と家/公園マジョリティ1位9点で86点の2位とワンツーフィニッシュ。相変わらず謎の強さを発揮。
『テラフォーミング・マーズ / Terraforming Mars』
1-5 players, BGG best 3 players.
マツダさんウメさん初見のお客さん。
【テラクター / TERACTOR】本線。
普段余り使わない《クマムシ / Tardigrades》《工業地帯 / Industrial Center》取って見たけど、結果的に《工業地帯》は機能した。初手に7MC払って2点はやっぱ微妙かなぁ。だったら5MC払って1点の方がよっぽど微妙なんだけど。相変わらず初手でMC生産増やせるカードが来ない。なので標準プロジェクトから海洋配置してみたけど、失敗だったかなぁ。
《工業地帯 / Industrial Center》配置での1ドロー。悪くはないけど動物引くかなぁ。
なんて思ってたら《発明コンテスト / Invention Contest》でこの3枚引いて...《大断崖組合 / Great Escarpment Consortium》ピックしたような。
2R 《ダイモス落とし / Deimos Down》はマスト。31+3MCで4建材帰ってくるので実質コストは26MC。それでTR+3と温熱生産+1(温度上昇ボーナス)入ってくるんだから打つでしょうよ。問題はこのタイミングで落とすには他をキープ出来なかった事デ。
3R 相性の良いカードキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!。下2枚キープ。
4R 上2枚キープしたけど間違ったなぁ。結局《質量変換器 / Mass Converter》は打てずじまい。地味だけど既に温熱生産+1あるんだから《氷雪藻 / Snow Algae》取れば良かったかも。
《研究に次ぐ研究 / Reserch》の2ドロー。チタン生産引いちゃったよ《小惑星採掘組合 / Asteroid Mining Consortium》捨てちゃってるよorz
6R 何かこう、やたらと【採掘ギルド / MINING GUILD】な引きしてるなぁ。なんて思ってたら
上家の引きがかなり【テラクター】だった件。《企業買収 / Acquired Company》《カルテル / Cartel》《地球オフィス / Earth Office》《月光収束システム / Lunar Beam》もうちょっと後には《委員会買収 / Bribed Committee》とか。
《業務提携 / Business Contacts》での2ドロー。《電磁カタパルト / Electro Catapult》引いたのは良かったんだけど、電力の関係上ここで《窒素の輸入 / Imported Nitrogen》ではなく《火力発電 / Power Plant》引かざるを得ないという。
7R 《宇宙鏡 / Space Mirrors》って基本的に保険カードだけど、《核融合発電 / Fusion Power》のタグ目的って段階で使い方間違ってるな(苦笑)
今回はマツダさんが【UNMI】+《標準テクノロジー / Standard Technology》で温熱上げまくったため、酸素濃度が一番遅れる展開に。こちらは《フォボス》含めて都市5枚配置したものの、バラけた上に緑地4枚では盤面で点数取れず。点数写真撮りそこねたけど、確か10点くらい離されてのウメさんとの同着だったはず。
うーん、やらかしたなぁ。
初手で生産力増やすカードが無いなら、無理に動かずじっと我慢すべきだったってのと、都市カードあるんなら電力生産カードは一応キープすべきだった。MC余裕もたせてたら、途中のそこそこ良いカードをキープし続けられただろうし。この辺り【テラクター】慣れしてないねぇ。修行が足りない。
初見のお客さんは55点くらいだっけか。条件で打てないカードをキープしたりとかあったんで、まだまだ強くなれるはず。
『バッティング / Crossing』
3-6 players, BGG best 5 players.
イナさんニールさんウメさん初見のお客さん。
バッティングゲームはニールさんと思考が被るんだよなー。だからまずそこを外して...なんて考えてたらニールさん32点で勝ち。要所ではあえてバッティングせなぁあかんのかも。
『ハゲタカのえじき / Hol's der Geier』
2-5 players, BGG best 5 players.
同面子。あえてバッティングゲームを重ねるという。
これまたニールさんと思考が被る。7が出た時「15出したいけどニールさん出すよなぁ」って思ったら案の定で、6が出た時「じゃぁ14出して取らしてくれるだろう」なんて思ったらニールさんも14で取りに来るというね(苦笑)
こりゃ勝てんなーと思ったら、最後に10が残って15がバッティングしてくれたおかげで棚ボタ勝利。
『ダイスシティ / Dice City』
1-4 players, BGG best 2 players.
イナさんニールさんウメさん。
やりたいゲームとして『グラスロード / Glass Road』『砂漠を超えて / Through the Desert』との3択にしたらニールさんとウメさんの2票入る。
うーん、このゲーム4人ゲーじゃないなぁ。ダウンタイム意外と長い。コレも4人までプレイ可能な2人ベストゲーか。
ゲームはリソース当たりの得点効率を考えて、ひたすら3資源で2点の建物取ってたものの、ウメさんが大外ブン回しで交易船20点を取ったラウンドでイナさんが終わらせにかかり、軍事速攻で29点だっけか。もう1ラウンドあったらウメさんが間違いなく10点以上は取ってるんで正解だろう。一応27点で2位。
『ラミーキューブ / Rummikub』
2-4 players, BGG best 4 players.
ニールさんウメさんスズキさん。
このゲーム基本的に運ゲーだなぁと改めて。麻雀なら筋や初牌止めるって事が出来るけど、誰がドコで詰まってるか読める気がしない。となると場と手持ちのパネルを組み替えるパネルゲーって事になって、そこがちゃんとできたなら後は運ゲーって事になるんじゃね?という結論に。
まぁ最後の最後で1手が思いつかずに負けたんで、まだその領域には達してないんだけども。到達すればその先が見えるのかなぁ。
『ドルンター・ドルーバー / Drunter & Drüber』
3-4 players, BGG best 4 players.
イシカワさんニールさんウメさん。
BGGじゃ6.3しかないけど、久々にやったらクッソ面白いな!(トイレゲーなだけに)
ちなみに「Drunter und Drüber」は「大騒動」「てんやわんや」といった意味。
ルール等はhal99さんの動画が非常に判り易いんで参考になれば。
基本的には正体隠匿ゲーで、どの建物を破壊したか、投票の際に建物破壊を阻止するか推進するかで誰がどの建物の担当かを探っていく感じのゲーム。
...ってな感じで紹介されるんでしょう。もちろん正しいんですが、他の要素もあって。
イシカワさんが超久々の2回目プレイだったらしいんだけど、「何か最近の日本のゲームっぽい」という感想を。俺はいかにも昔のドイツゲーだなぁと思ってるんで問い質すと、「洗練されてなさ加減が」という返事。
ああなるほどそういう事ならちょっと分かる。
円卓P:(『エルフェンランド / Elfenland』は)手札を最初にランダムで配り切っちゃうってのは、すげー考えてみると割と乱暴なやり方してるな、って思うんですけど。
アル隊長:今だったらドラフトが入るのかな。そこに。
円卓P:どうだろうねー。何かねー、もう一つカードを選ぶようなの入るような気がするんだけど。
ボードゲーム数寄語り。第66回「放課後さいころ倶楽部第5巻・その3」
29:22~29:37
例えば円卓Pが『エルフェンランド』についてこう語ったように、『ドルンター・ドルーバー 』も割と乱暴で、4人だと長さ1のパネル6枚、2のパネル4枚、3のパネル3枚をゲームスタート時に配り切っちゃうんですよね。というかそれが当然で、そこにランダム要素を低減させるシステムを入れる発想が無かった時代なんでしょう。むしろその偏りをどう活かすかという工夫が面白いというか。
『ドルンター・ドルーバー 』でどういう事が起きるかというと、パネルは長さ以外にダート(土の路) / 石畳 / 水路 の3種類があって、
この画像だとダートは右上、水路は左下、石畳は右下、左上から伸ばしていくことになります。当然パネルの配分はダート:水路:石畳=1:1:2になっています。
で、パネルを配りきって偏りが出るとどうなるか。
こうなります。(水路パネルがもう使えなくなる)
まぁこう仕向けたのは俺なんだけどもw
で、当然そう仕向けた俺が有利になるハズなんだけど。
フタを開けてみればピンクの俺は4点、ウメさんとイシカワさんが3点。
勝ったのは黄色のニールさん7点というね。黄色4点を上手く迂回されてしまったのが敗因だったなぁ。
ゲームシステム自体はかなり旧いけど、時間はそこそこ掛かる割にはルールが簡単で、初心者には無理にしても、多少ゲーム慣れしてるお客さんなら十分プレイできそう。『人狼』が好きという意味で「正体隠匿ゲームが好き」って言ってくるお客さんを言いくるめてこのゲームやれたりしないかなぁ(苦笑)
まぁ大抵正体隠匿ゲームが好きって人は、会話を楽しむタイプなので本来はこのゲームに向いてる訳では無いだろうけど。
ヘビーローテーションするようなゲームじゃないものの、年に1回くらいはやりたいなコレ。ネイトが福岡に行ってから見てないけど、フランス人で、神父なのに性格が黒い(悪いとは言ってない)エリックがいる時にやりたい。